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原麻衣子のコラム「ヒトコトワリ」vol.17買ったまま読んでいない本、たまってませんか? 〜積読から興味関心のアンテナを広げる〜

2024.01.07 投稿

積読。

あまり耳慣れない言葉だと感じる方もいるかもしれませんが、

積読とは「面白そう!」「役に立ちそうだ」と思って買ったものの、読む時間がなかなか取れず、机や棚、床に本が積み重なったままになっていることを指す言葉です。

かく言う私も、今、まさにその状態。本棚に入りきらず積み重なっている本をどうしようかと考えあぐねているところです。

元々、幼少期から本が好きでよく読んでいましたが、ここ数年は大学院に在籍していることもあり、本の購入量はより一層増えました。興味関心がある本はもちろんのこと、授業で使う本や参考書籍も然り。中には、大学院からの購入指定がなければ手に取らないな・・・と感じるものも少なくありませんが、本と出会うきっかけを作ってくれたことについては、とても感謝しています。

とは言え、一度も開かず、そのままにしている本たちをどうすべきか・・・

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最近は、積読を解消するため、ひたすら本と向き合う合宿や宿泊プランも提供されているそうですが、もっと手軽に積読を解消するなら読書会が良いかもしれません。読書会とは、自分が好きな本や気に入っている本、あらかじめ指定された本などを読んで、複数人で感想を共有したり、意見交換をすることを指します。その多くは、一冊を丸ごと読んだ前提で行われますが、もっと気軽に積読を解消するなら、「なぜ、この本を選んだのか?」理由をシェアしたり、その場で目次をパラパラめくりながら、興味関心のあるページや言葉を他の参加者に伝えるなども良いかと思います。

これらを行うことで、自分自身の興味関心の現在地を知ることができますし、他者の視点も共有することができるので、新たなアンテナを立てるきっかけになることもあります。

また、積読は積読のまま、敢えて積極的に解消する必要はないのかもしれないと感じることもあります。私は電子書籍よりも紙の本を好んで購入しています。それは、単に紙の質感が好きということだけではなく、本棚にずらっと並んだときの背表紙を見ることで、改めて自分の関心ごとに気づいたり、タイトルから新たなキーワードや発想が浮かぶこともあるからです。そう言う意味でいうと、私にとっては書店も同じ意味合いを持っているかもしれませんね。近頃、書店が減りつつありますが、ぶらぶらと歩くだけでもワクワクする!と思えるのは、自らのアンテナを広げることができるからなのかもしれません。

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積読解消と言いながら、一方で、つい何度も手に取ってしまう一冊もあります。

それは、『美瑛・富良野 丘の詩』という写真集です。美瑛や富良野といえば、北海道の中でも有数の人気スポット。セブンスターの木やラベンダー畑が一面に広がる景色は圧巻ですが、この本には、富良野に移り住んだ渥美顕二さんという写真家の方が撮った素敵な景色が収められています。以前は、富良野の地で渥美さんご自身が写真ミュージアムをされていたので、直接、額入りの写真を購入し、それは今でも部屋に飾っています。

そう考えると、本は必要な知識や情報を得るだけではなく、自分自身を見つめ直すきっかけ作りや癒し、拠り所にもなるのだと感じる今日この頃。

今年もまだ見ぬ、新たな一冊に出会えるのが楽しみです!

渥美顕二 著.『美瑛・富良野 丘の詩』.株式会社日本カメラ者.2003年https://www.amazon.co.jp/本-渥美-顕二/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A渥美+顕二

■執筆:原麻衣子
株式会社エイドドア人事アドバイザー

北海道札幌市出身。北海道大学卒。大学卒業後、外資系製薬会社を経て、公的病院で人事労務等を担当。その後、病院、クリニック、介護施設を中心に人事制度や評価制度の導入・運用コンサルティングや研修講師として活動している。