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編集長コラム

編集長コラムvol.2  リーダーの5つの役割①~方向性を示す~

2021.05.03 投稿

編集長です!

今年のゴールデンウィークも感染防止徹底ウィークになってしまいました。
一人ひとりの対策が新規感染の減少につながることを自覚すること、
これが医療従事者の皆様の負担軽減になるということの再認識が大切ですね。

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さて、一方で組織は日々動いています。新年度を迎え、新たにリーダーや主任など役割を任命された方々がたくさんいらっしゃると思います。
それぞれの組織では、リーダーに着任したスタッフさんにリーダーの役割を具体的に提示できているでしょうか。
実際のところ、「具体的な仕事」として提示できていることが少ないように思います。

3月31日は一般スタッフだった方が、4月1日付けでリーダーに着任すると、周囲はリーダーとして動いてくれるという期待の目で見ます。
だからこそ、具体的なリーダーの仕事、行動を伝えて着任させたいところですね。

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そこで、リーダーの役割と具体的な行動とはどんなことがあるのでしょうか。
次に示すのは、リーダーの5つの役割です。

 ✅ 方向性を示す
 ✅ 仕事の進捗状況を管理する
 ✅ 部下を把握する、励ます
 ✅ 模範となる
 ✅ 上司を補佐する

これだけを見ると、字面では理解できますが、具体的に何をすればよいのかさっぱりわかりません。
役割を行動に起こすことが大切です。

今回は、1つ目の✅ 方向性を示す についてお伝えしたいと思います。

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【方向性を示す】

中長期先に何をすべきかを示す、方針を決定して示すなど、ちょっと大それたことをしなければならないように思えてしまう役割です。
しかし、そんなことはありません。

 例えば・・・

 ✅ 今日やるべきこと、注意すること、一週間、一か月、半年、一年で取り組むことをメンバー全員の前で話す。(または、文書で配布する、掲示するもOK) 
 ✅ 問題が発生したとき、各メンバーがどのような対応をとるべきかを指示する。 
 ✅ 現在抱えているチームの課題、問題をメンバーに丁寧に説明する。

ということも「方向性を示す」のうちに入ると思います。
「示す」を具体的な行動のことばに置き換えて、実践してみるとよいと思います。
「今日も感染対策に気を付けて、それぞれの業務を行ってください」というのも方向性や方針です。
これを伝えることで、メンバーは「そうだ!ちゃんと気を付けないと」という気持ちで業務に着手すると思います。

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では、「方向性を示さない」とどうなるのでしょうか。
昨年の今頃も新型コロナ感染拡大の影響から、初めて全国で緊急事態宣言が発出されました。その後、解除されてからも感染が広がりつつあるとき、政府は明確な対策の方針を打ち出すことがありませんでした。
その結果、各都道府県の知事たちは政府に対して、「どうすればいいんだ」と詰め寄りました。

政府からの「方向性が示されない」ことから、各都道府県の知事たちが判断に迷ったという結果になったわけです。

メンバーが迷わないようにするために、リーダーは進むべき道を示すことが大切ですね!



「方向性が示されない」と、メンバーが迷うということなのです。迷うことは、行動が遅れ、仕事の遅れにつながり、サービスの低下を招いてしまうのです。
チームの成果は、サービスを求めている顧客(患者さん)に対して、満足のいくサービスを提供することです。それは医療も同じです。
だからこそ、メンバーが迷わないようにするために、チームとして何を大事に仕事をするのかをきちんと示す(話す、伝える)ことが大切なのです。

だからこそ、リーダーの大切な役割の一つと言えるわけですね。

次回は、2つ目の✅ 仕事の進捗状況を管理する です(^^)